Heartland


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Heartland

表演者: P-shirts

介质: CD

发行时间: 2007-07-04

唱片数: 1

出版者: インディーズ?メーカー

条形码: 4580203760018

专辑简介


http://www.eonet.ne.jp/~tubadisk/pshirts/news.html
  P-shirts(ピーシャツ)が4年ぶりにリリースする新作『Heartland』は、彼らの最高傑作、いや、彼らの作り上げてきたサウンドがようやく明確に提示された作品だと言えよう。前作『サヨナラサヨナラサヨナラ』では、全6部構成、28分にも及ぶ組曲「Peho」が収録されていたが、今作ではそうしたコンセプチュアルな要素を推し進め、アルバム全編でひとつの世界を作り上げた究極のコンセプト?アルバムとなった。その世界観を構築するために、専属PAを加えた現メンバー5人以外にも、 world's end girlfriend、生駒祐子(mama ! milk)、デグルチーニ?トウヤマタケオ楽団のメンバーといった多彩なゲストミュージシャンが参加している。
  「自らがやりたい音楽は、決して楽しいものではない」と言い切るP-shirtsのバンマスであり、ほぼすべての作詞?作曲を担う中島伸一(Vo.G)が目指してきた、残酷で、儚くあればあるほどに映し出される美しさと聴く者の心に「音」だけで棘を刺してしまう世界がそこにはあるのだ。これまでの日本のロック?シーンの中でも異色の、そして鮮烈な印象を残すであろうサウンドとなっている。
  『Heartland』」は、全15曲約70分という、長尺の作品だ。そのひとつひとつが途切れず連続しており、 3~10分程度の楽曲が折り重なったワントラック?アルバムとも言える、壮大な世界観を持つ。サウンド的には、徐々にテンションを高め、クライマックスへと持っていくポスト?ロック~音響系アプローチを主軸としているが、よりハードコア/エモーショナルなものに接近。しかしながら、ブルース/カントリー色の強い穏やかなメロディーや、クラシックや現代音楽の要素までを内包した幅の広さを有している。また、チェロやフルート、クラリネットといった管弦楽器を今回はふんだんに使用しており、ロック?バンドという形態よりも、『Heartland』の世界を形成するために適材適所の楽器を使う、という方針が貫かれているのだ。これにより、まるで映画のサウンドトラックのような重厚さを誇り、既存のポスト?ロック系バンドとは大きく異を成しているのである。
  それでは、ひとつの大きな世界となっている『Heartland』を、ひとつひとつ紐解いていこう。
  まずは冒頭の「In my and your room」は、アコースティック?デュオ「mama ! milk」のメンバーである生駒祐子が作成した手回しオルゴールの優しい響きからスタートする。そのシンプルな金属音は静謐で、アルバムの幕開けにふさわしい。
  そして2曲目「Apathy」は、P-shirts史上、最も疾走感溢れるナンバー。轟音のディストーション?ノイズギターに、ジャズマナーのベース、ドラムが絡むこのサウンドは斬新、かつ刺激的である。この曲は、『Heartland』の内部へと誘う馬車である。
  続く「Ghost garden」は、英語詩のゆったりとしたフォーク?ナンバーだ。オーガニックなギターのアルペジオに、ボーカル?中島の繊細な美声がのせられる。
  同じくゆるやかな4曲目「A crab talks to a scorpion 」では、エゴラッピンなどにも参加しているバイオリニスト?波多野敦子(トウヤマタケオ楽団/デグルチーニ)のアレンジが冴えわたる。薮本浩一郎(トウヤマタケオ楽団/デグルチーニ)の荘厳なフルートが優しくサウンドを包みこみ、『Heartland』における「優美」が示される。
  5曲目の「Dead lake」は、既にライブでも披露されていたバラードで、無限に広がるかのような中島の芳醇な歌声と、井登友一(トオヤマタケオ楽団/デグルチーニ)のトロンボーンの絡み合いがセンチメンタルな一曲だ。
  そして管弦楽器がメインとなったインストゥルメンタル「A forest of cogwheel」は「Dead lake」の余韻を残すインタールードで、前半のクライマックス「Matador」へと繋がる。
  「Matador」は、新体制でのP-shirtsを象徴する楽曲で、ジワジワと熱を帯びていくリズム隊とギター  ――それは闘牛が襲ってくるかのように――そして、弓弾きギターのオリエンタルな響きに吸い込まれる形でエモーショナルなギターが挿入、轟音に飛び込む。この静から動へのダイナミクスにおける緊張感と、ヒリヒリするような鋭利さは圧巻である。『Heartland』はその奥へと近づくにつれて迷路のようになり、そして聴く者を「混沌」へと導くのだ。
  アカペラでのサビから入る「Witch」もスローテンポではあるが、いまにも壊れそうなバランスの上に成り立っている繊細なサウンドは、聴く者の神経を乱す。
  だが「A big horn」、「Village」と続けられるショート?インタールードは、厚い雲を突き抜け、大空が見えたかのような解放感がある。そして『Heartland』は、その最深部へと歩を進める。
  日本語詩で綴られた「Green fort」は、ボーカル?中島と、ギター?菅波による共作である。「音は楽しいだけか」という一文が胸に深く突き刺さる、フォーキーで苦みのあるナンバーだ。後半、日本語の語感をできるだけ軽くした中島のボーカリゼーションが印象的である。
  そしてクライマックス。再び雲がかかり、窒息しそうな状況下に突入する「The battles of head noise」。難解だが、目の前に情景が浮かぶ攻撃的なポエトリー?リーディングで、これから迫り来る怪物を予見する。
  そしてやってきた怪物――「Minotauros」は、「Matador」と対になる一曲。アラビックなギターの弓弾きと、行進曲のように高揚する3拍子のリズムによって緊張感は頂点まで高められる。そして、すべてを破壊するかのように激しくかき鳴らされるギター!最後は躍動するリズムの上に、ギターノイズと咆哮が混じり合う壮絶な景色が広がる。『Heartland』の核に位置する得体の知れない「怪物」は蠢き、「Jeremy」をアウトロにしてやがて消え去っていく。
  ここで一旦、物語は終結する。これらの物語を包括するのが、15曲目を飾る「Grand libraly」である。これまでの楽曲とは少し趣きの異なる、肩の力の抜けたサウンドで(キュートですらある)、『Heartland』自体を俯瞰した状態で伝えてくれる。明るく解放感に満ちたメロディーと、それを押し広げる管弦(ミックス、ホーンアレンジを担当したworld's end girlfriendの手腕が遺憾なく発揮されている)は、素晴らしいの一言だ。楽曲の最後に鳴り響くのは、1曲目に繋がるオルゴールの音。『Heartland』の入り口が用意されている。心の中を巡る旅に、終わりなどないのである。
  (ライター/森 樹)
关键词:Heartland